現代では中学受験の人気が高騰し、大学受験も18歳人口が減ったにもかかわらず、依然として難しくなっています。10代の生徒、学生たちは各学校に入学する前も、入学した後もお熾烈な勉強を強いられています。首都圏ではより高度な勉強を学年も前倒しで行われているのが現状です。小学校4年生では、通常高校2年生で勉強する数列などを学んだりしています。また進度が早い学校では中学校ですでに大学入試の問題を解いたり、高校1年生では高校3年までのカリキュラムが終了し、高校2,3年生では大学入試の準備期間にあてている学校もあります。
もちろんこのような早い進度だけの問題ではありません。公立の学校においても義務教育が終わる中学3年生、また高校や大学においても、現代では18歳、22歳までずっと勉強する状況があります。そして少しでも条件のよい会社に就職する。つまり日本社会ではこの年代まで勉強するのはほぼ会社に就職するためと言ってもよい状況があります。もちろん勉強は知識や教養を身に付けるためとも言えます。私はこの考え方に賛成ではありますが、そのように思うのは、もう時代錯誤と言えるような現代とも考えられます。皆が良い学校に入学するために必死に毎日勉強します。そして偏差値の高い大学に入学して、給料の良い会社へと就職していく。このような社会のシステムがほぼ出来上がっており、それに合うような学校のあり方、勉強の仕方が横行しているともいえるのではないでしょうか。
私も大学に在籍しながら、勉強を楽しんでいる学生にはあまり出あったことがありません。皆ほとんどが就職のために仕方なく勉強し、単位を取り卒業していきます。勉強とはもちろん本人の考え方にもよりますが、そのような社会のシステムに沿って生きていくために行うものではないはずです。それらと全く別のものとして考えた場合、純粋に学ぶ楽しさや知ることによる満足感を得ることが第一なのではないでしょうか。この勉強のページにおいては、なぜ勉強するのか、また本来の勉強の楽しさなどを中心に述べていきたいと思います。
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