現代の世の中は受験生が多いです。時代が経つごとに受験の学年が下がってきています。中学受験生、大学受験生も、10年前と比べてとても多くなりました。多くなった背景には、やはり大学受験の不透明さがあると考えられます。大学入試は18歳人口が減っていることで、なるべく早く学生を集めたいという考えから10月、11月などの秋口から学生を推薦などの方法で獲得するようになりました。
大学に推薦で獲得することによって大学側では早く学生を確保することが可能となっていきます。総合型選抜入試や一般推薦を経て大学に進学することを約束します。また、秋口に推薦型の入試を行うことによって入学した学生の成績を見ると、一般入試で入学した学生の成績よりも優秀であったことが裏付けられています。
推薦型の入試によって入学した学生は、日々勉強している傾向があるために、大学に入学しても真面目に勉強をする傾向があると考えられます。もちろん違う場合もあります。真面目な学生が入学することは大学側にとっても大きなメリットとなります。在学中や卒業してからの人材の活躍は大学側にとってはとてもプラスに働くでしょう。
社会の学生の早い時期での入学者の確保は大学側に大きなメリットがあると同時に、学生側にとっても早く決まって良いというメリットがあります。今の時代は比較的あまり苦労をしたくないという学生が多いようです。デジタル化が進み、なんでも労せずに入手できる感覚があるからなのかもしれません。何年浪人してでもこの学校にいきたいと考える学生が減っているのもそういう理由かもしれません。
10、20年前は、どうしてもこの大学に行きたいという学生が多かったのも事実です。同じ大学で複数の学部を受験し、興味のない学部であっても希望の大学に入学するという人も多かったです。現代ではあまりそういう学生はみられずに、だいたいこのあたりの大学のなかで、いければ良いと考える人が増えたようです。
時代の流れであり、社会の考え方に学生も影響を受けます。そのためにある程度のレベルの大学に受かって、無難に就職するという学生が増えています。大学は研究機関ではあるものの、就職するための登竜門のような立場になっているのも事実でしょう。大卒という資格を手にして就職していく学生がほとんどです。